原発は、高利貸しの暴力団

 

昨日、父の病院だった。

義父母の病院の付き添いの時、有難いことに身体を休め、読書が出来た。

昨年暮れに天国に往った母の病院通いは、36年に渡って毎月一回以上、最後の

10年はそこに入退院と救急車に乗ることも含めて沢山の時間を母と共にする事が出来た。

それは、右耳が聞こえず声が大きいお喋りな母を、機嫌を悪くさせずに黙らせる方法

としても私が本を読む良い時間であった。

 義父、義母、父、母の病院での待ち時間に、何百冊の本を読んできただろう。

 

現在も病院でも普段読めないでいる何かを読むというそれは続いていて、昨日は

発行人が、相沢一正氏から阿部巧志氏になった“浜ぼうふう”という脱原発の塾会報を

読んだ。

 水戸市議会で<東海第二原発の再稼働反対の意見書を可決>した。という内容で、

原発を動かすことに反対議員の声と、棄権議員の声、動かすことに賛成議員の声があっ

たのだが、私にとっては、再稼働反対に賛成と、再稼働反対に反対というのが、分かり

づらい。

東海第二原発再稼働反対の意見書が可決された。っていうのが、えー、反対意見が

通ったのか。と思ったら意見書が可決した。ってことで、これから11月27日までに

いろんな認可があってそれに通らないと、再稼働の手続きは完了しない。っていうんだ

けど、7月4日の原子力規制委員会(推進の間違い?)は基準に適合しているとの判断

を示している。だそうだが、わしゃ、訳が分かららん。

まっ、私は頭が悪いんでしょうな。

 

そして、頭の悪い私でも分かる東海第二原発の危険、どう考えても動かす状態でない

事実がそこにある。

1、難燃ケーブルの交換は、わずか15パーセント

2、耐震の余裕がない

3、津波が防潮壁を超え、津波による炉心損傷確立が日本一高いことが判明したが、

規制委員会は、津波が防潮壁を超えて原子炉が損傷しても、炉心損傷を防ぐ設備を

付け足せばよい。という「異例の措置」で「妥当」とした。

4、東海再処理工場との複合同時火災を、規制委員会は審査していない。

5、保守管理能力がない、日本原電はトラブル発生日本一で機器設備老朽化を示す。

6、古い設計で地震津波にきわめて弱い。冷却停止までに3日半かかり緊急時の多重性

なし。

 なぁ、どう考えても動かせねえべ!と思うんだが、再稼働反対に反対者の声が、

「原子力規制委員会の決定を待ち、専門的知見を踏まえた議論をすべきだ」だと。

 これだよ、これ。得意の丸投げ。

みんな〜、危ねえぞ〜。

 どれだけ事実を明らかにしても、みんなの声を集めても、実態のない専門機関が決めた。

ってことにすれば、誰も責任を持たず、勿論責任取らず、誰が希望したのか、決めたのか

分からないうちに再稼働が決まってしまう。

 ダビンチだっけか「決まってから覆(くつがえ)すより、決まる前に止める方が楽だ」

って言ってたのは。

今年、11月27日までに動かさないと決まらなければ再稼働の手続きが完了してし

まう。

 今年40歳になった娘を産んだ年の、私の誕生日に東海第二原発が動き出した。

今年、64歳の誕生日の前日までに悪魔に終止符が打てるか。

福島県浪江町の馬場町長が、今年の6月27日の朝、胃がんのため69歳で亡くなっ

ていたことを会報で知った。

 彼は、「『みなさんは浪江町民のようになる覚悟はありますか』と問いかけたい。

原発事故をどうか風化させないでください。それが私たちの励みになると思っています」

と言った。

 

 生活クラブの“生活と自治”も先月からちゃんと読んでいなかったのも病院待合で読む。

藤原新也(作家、写真家)がいい。辺見庸(ノンフィクション作家)の新・反時代の

パンセがいい。

中川李枝子(児童文学作家)がいい。

今書こうとしている施設で働く彼に届けたい想いに火が付いて、原発が気になって眠れ

なくなった。

 

チックショー、自分しっかりしろよ!と思う。

第二原発再稼働反対の運動をしている知人が居る。

自分もそこに行くか?

いや、行く気はない。何だか逆に足を引っ張る気がする。

自分は、何をしたらいいんだ!?

ムカついて眠れぬ時、気持ちを、考えを文章にぶつける。

で、これを書いた。

そしたら、翌日の朝3時1分北海道で地震が起きた。

 あ〜あ、と思う。

3、11の時と、心の気持ちの爆発が酷似している。

 その書いたやつは、ここに載せないつもりでいたが、載せっちまうことにした。

夜中に出て来るこの言葉は、自分でありながら誰かが言っているような感じがする。

 それをそのままで載せます。

 

<原発は、高利貸しの暴力団>

 原発そのモノが、高利貸しの借金です。

それは、一度作って動かすという関係を作ってしまったら、動かすのをやめても利子を

払っていくことになります。

原発という借金は、作った当初はカンフル剤になって雇用や電気が生まれ、社会が

元気になったような錯覚、幻覚を味わいます。

 それは、麻薬と同じで現実の危険や恐怖からは目を塞いで浮かれるという状態です。

砂上の楼閣(ろうかく)という言葉があります。

 どんな美しい立派なお城みたいな建物でも、砂の上に建てると足下から崩れていき

その建て物は歪み(歪む=不正)壊れることになります。

 原発は、事件事故が起きた時、止める、冷やす、閉じ込める。を行えば安全だ。と

言ってきました。

 しかし、原発は止められず、冷やせず、閉じ込めることは出来ない。

あれは想定外の非常事態でちゃんとやれば出来ることだ。と言う人が居たが、ちゃんと

やるなどというのは机上の空論、絵にかいた餅のオモチャンコの実験。

 

今までしてきたことは取り返しがつかない。ことを踏まえて、これからすべきこと

出来ることをしていきましょうよぉ。

今すべきこと。とは、原発は作らないことは勿論、今存在してしまっている原発を

動かさない、動いているモノも止める。

 それは、もう、返せない金は借りない。という当たり前のことです。

そして、放射能という高利貸しの暴力団を監視し見守っていく。

監視には、お金が掛かります。それは、何も益がないのに高い利息だけを払うようなもの

です。

でも、その高い利息を払い続ける為に原発という暴力団と手を組むことは、もう許され

ないのです。

 何時までも寝ぼけて出来もしない夢を語っていてはなりません。許されません。

現実を見ることです。事実を受け止め、智慧と勇気の下に決断と行動を起こすのです。

正しい決断と行動は、現実を見て、事実を受け止める所からしか始まりません。

 

今の社会は世界中どこにも、原発を統治出来るモノは居ません。

人間の人の奢(おご)り、傲慢(ごうまん)と決別し、悔いることです。

 悔い改めよとキリストは言われました。悔いてこそ改めることが出来るのです。

今出来ること、すべきことに心を傾け行う。さすれば、次の課題が現れるでしょう。

 

 なーんてことを、書いてたら、3時1分北海道で地震があった。

 

朝になってニュースで泊原発3基が停止、その他の原発も停止。と伝える。

次にいつ地震が来るか分からないという。

 あー、お知らせだ。もう原発は動かさない、動かせないだろう。と思ったが、

いや、待てよ。

 北海道で全域が停電になっているという。

ICUの電源、手術、エアコン、水、赤ちゃんのミルク、子供、年寄り、

 まさか、まさか、原発を動かそうなんて言い出すバカはいねえべな。

 

  9月8日

泊原発はその時、動いていなかった。

よかった。と、思ったら、使用済み燃料の冷却装置の電源が止まり、非常用外部電源も

使えなくなった。

 そこの震度は、2だった。2で電源が止まった。

何とか電源が復活して、首の皮一枚で事なきを得たが、なー、どうよ!

 原発、動かしてなくても使用済み燃料は山ほどある。

ホント!ビックリする位、山ほど。日本中至るところに保管?放置?されている。

それらは、六ヶ所村に置きれず、

で、行き場所のない放射能を出し続ける使用済み燃料を、常識では考えられない原発の

周りに置いているという事実。

みんな、知ってるのかな?

原発止めても使用済み燃料は、冷却しなければならない。ってこと。

それ(使用済み燃料)は、いつまでも熱を出し続け、冷やし続けないと福島の二の舞

になる。

今回の台風被害、北海道の地震被害、そこには悪魔、原発の存在があるんだ。

           恐い。じゃ済まされない。