そのまんま東

 そのまんま東についてどう思う?と聞く者がいた。

 

つい先日、東を見ていた知人が

「あーあ、世の中がこんな風だから、あんなのが知事になっちまうんだよ」と言うのを

聞いて、吠えたばっかりだった。

「“あんなの”ってのは、どういう意味だ?!

東の何をもってして、君は“あんなの”と言うんだ?」

「いや、別に東をバカにしている訳じゃないけど、結局政治に関しては畑違いの人間が

あんだけ支持されたってことは、現職の議員がそれだけ信用も信頼も失っているんだって

ことを言いたかっただけだよ」

「それなら、しがらみと談合、賄賂目当てで腐りきった政治の世界に、同じ穴の狢(むじ

な)ではない人間が必要だという意味に於いて、彼のような人、つまり畑違いの人間が

支持されたんだと言いんだろう?君は、」

「そーだよ」

「だったら、こういう世の中だから、ああいう人が選ばれたんだと言うべきだと思うね、

“あんなの”じゃなくて」

「あー、はいはい、分かりました。そういうわけです」

 その時の私は、彼の東に敬意を持たない言い方に憤慨したわけだ。

 

 東について、私がどう思っているか。聞きたいかな?

へっへーん、聞きたくなくても喋っちゃうもんねーだ。

 まあ、東はいろいろな失敗が公(おおやけ)にされてきた。

しかし、それはさて置こう、現在の彼の想いと意気込みが一番大事なのだから。

 東は彼の故郷である宮崎を建て直そうと、愛する奥さん(今でも愛していると涙ぐんで

喋ってたっけ)と離婚し、大學で勉強して宮崎県知事に立候補して当選した。

当選というと、クジにでも当たったかのような印象を受けるが、県民に期待され、支持

を受け、期待をされて知事になったのだ。(期待、2回入ったよ)

「みんなで力を合わせて、この宮崎を良くしていきましょう!

建て直していきましょう!」と、東は言っていた。

「当選した喜びより、これからどう頑張っていったらいいか、今、武者震いしています」

と、当選の会見で言っていた。

 みんな、聞いてんの!?

“みんなで、力を合わせて頑張っていこう”って言ってたんだよ!

 彼が知事になって最初の仕事が、鳥インフルエンザの騒ぎだった。

そこで聞こえた言葉が、「どれ、お手並み拝見といきますか」だった。

バーカ、か?!

今の状況は、高みから見下して他人事のようにお手並み拝見してる場合じゃないだろ?

縄張り争いや小競り合いしてる状況じゃなくなってることに、まだ気が付かないのかよ!

また青島幸男や田中康夫の時のように、やる気があって本当に国民のことを考えている

人間の落ち度や欠点探しをして、痛めつけて引きずり下ろす気なのか!?あー?

 東は優しいと思うが、その分弱いところがある気がする。

でも、損得勘定ばかりがうまくて、我田引水の厚顔無恥の人間だけには、絶対に政治を

任せてはならないのだ。

 少々弱くても不器用でも、本当に良くしたいという希望とやる気のある人を潰すのは

国家の損失だ。

 今行われているダムや道路の工事は、本当に必要なものだけではない。

本当に、道路やダムが欲しいのではなく、大きい工事が欲しいだけのものが多い。

 何故なら、政治献金を多額に貰い、そこに工事を回さなければならない仕組みがそこに

あるからだ。

 そして更に、不正癒着は、賄賂(わいろ)や官々接待となり工費は無駄に使われ手抜き

工事となるのだ。

国税、国民からの税金を湯水の如く使い、それをリサイクルして懐に入れる官僚。

何時までそれを許しておく気なんだ!? あー!

天下りを受け入れるために作られる第三セクター、不必要どころか、作られたその後も

多大な経費の掛かり続けるモノを作ってる場合じゃないだろうが?!

 地方も国からの補助があるんだから、なんて親から金をせびって無駄使いするような

卑しいまねしてんじゃねえ!

 誤魔化しや不正なことでつながって、何時まで汚い手をつないでる気なんだ?!

自分は働かないで、人の役に立たないで、人を食い物にして、貰う気にばっかりなってる

のを、コジキっていうんだ。

 おめーらは、コジキだ。

いやいや、犯罪者でした。

 

 青島が、都知事だった時、娘に漏らした言葉。

「あー、ボクみたいなのを使わないのは勿体ないよ」その時、彼は疲れ切っていたという。

 

東のしがらみのないやる気を支持したのなら、一緒に手を組んで力を合わせて宮崎県を

良く変えていったらいいべ。

そのためには、刺客から彼を守る必要があるということはご存知だろうか?

って、吠えたら、「寿玄夢さん、テレビで喋って!」ってそいつは言いよった。