教習所
自動車教習所に次女が通うことになった。
我が家一家の中で、唯一免許を持っていない彼女。
ちょっと間抜けで、ミンナに可愛がられ、心配をされてしまう彼女。
父が、母が、姉が、兄が、次々と「〜知ってるか?」
「〜は大変だぞ」と有り難い、五月蠅い、いらぬ忠告を、自分の思い出話しを交えて
聞かせている。
彼女が知らないことを聞いては、トンチンカンな答えをするのを面白がって笑う。
次女の気持ちは振り回され、徐々に気持ちが落ち込み出す。
ミンナ、少し黙って放っておこうよ。
自分たちだって、最初は知らないことだらけで、何が分からないのかも分からなくて、
あんなに右往左往して不安だらけだったじゃないか。
思い出してみようよ。
でも、彼女を脅かしているように辛いことばっかり大変なことばかりじゃなかったよね。
彼女は、始めての経験を話したくているんだ。
彼女に何か教え込もうとするのは止めて、彼女の話を聞こうよ。
って、ミンナに言ったら、
あー、これは、私がしなければならないことで、
私の一番の課題だった。って、気が付いた。