貞観地震

 

 今、現在、2011年、3、11の地震(M9,0)が起きる前から比べて、2倍から

3倍のペースで地震が起きている。

これが落ち着くまでには、何十年か掛かる。と専門家は言っている。

 

 1952年、カムチャッカ地震、M9.0

 1959年、カムチャッカ   M8.0

 1964年、アラスカ地震   M9.2

(公式記録は残っていないが、他に大きな余震があったとされる)

 

 1960年、チリ地震、M9.6

 1966年、チリ、  M7.7

 

 2004年、インドネシア、スマトラ島沖地震 M9.1

 2005年、インドネシア、         M8.6

 2007年、インドネシア、         M8.5

 2012年、インドネシア、         M8.6

 

 2011年  日本             M9.0

 

 東大地震研の教授が、日本が参考にすべきなのは2004年のスマトラ沖地震だ。と

言っているらしいが、貞観地震こそが参考にすべきものだ。と言う学者は多い。

 

<休憩>

 3,11の大地震の前から地震研究者が、貞観地震について述べ、書いていた。

私はそれを“ていかん”だとばかり思って喋りまくってきたが、じつは“じょうがん”が

正しいということが、“最近”になって分かった

 自分が間違って喋っていたのを棚に上げて言わしてもらうと、漢字にはルビを振るべき

じゃないかと思う。

 私が小学生から中学生の頃、古い大人の本(石坂洋二郎、芥川龍之介、太宰治、武者小

路実篤、夏目漱石なんか)が、何故読めたかというと、みんなルビ(振り仮名)が振って

あったからだ。

 きょうが、けふ。とか、ちょうちょうが、てふてふ。などと、読みづらい所もあったが、

コツさえ掴めば簡単で、ルビのお蔭で、随分と難しい字を覚えた。

逆に新しく出た本は、それがないので面倒臭かったり、こうやって間違って覚えたり

する。

 

 さて、貞観(じょうがん)地震は、日本三代実録、(858年〜887年までの記録、

全50巻)の中にかれている。  らしい、ワシは読んだことない。

 

 869年 (貞観十一年)貞観地震、日本陸奥国東方沖(日本海溝付近)の海底を

震源域として発生したと推定されている巨大地震

 871年 鳥海山(山形)噴火

 878年 関東地方巨大地震

 887年 南海トラフ巨大地震

    そこで連動して起きた巨大津波の痕跡が、今回の津波と重なっている。

 

 日本の面積は、世界の陸地面積の<0,25%>

しかし、この20年間の<M6以上>の地震の<2割>は日本で起きている。

 

「天災は忘れた頃にやってくる」は物理学者であった“寺田寅彦(てらだとらひこ)

の言葉。

 彼は、物理学者であり、随筆家、俳人、であった。

ワシの敬愛する内田百間が尊敬し、夏目漱石の小説のモデルにもなった。

 なんだか、南方熊楠と似たものを感じるお方だ。

 

彼は、「西洋数学で数学の教科書学問で割り切れるような考え方はダメだ」と言って

いる。

 

 今、彼のことをちょっとウィキペディアで調べてみようと開いてみたら、

誕生日が1878年(明治11年)の11月28日生まれだった。

 何だか、やけに嬉しい。

随筆の量も半端ない。よし!楽しみ。

 

寅彦の言葉

「文明が進むほど、天災による損害も累進する傾向があるという事実を、充分に自覚して

そして、平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、

それが、いっこうに出来ないのは、どういうわけであるか。

その主なる原因は、天災がきわめてまれにしか起こらず、

ちょうど人間が前車の転覆を忘れた頃に、そろそろ後車を引き出すようになるからなので

あろう」

 

 「人間は、過去(歴史)から学ばない」って言ってたのは、誰だっけかなぁ。

 

 

 追加

1952年  カムチャッカ地震 M9.0

1956年  約370キロ離れたベズイミアン火山噴火

 

1960年  チリ地震 M9,5

1864年  約140キロ離れたビジャリカ火山噴火

 

1964年  アラスカ地震 M9,2

  2ヶ月後 約550キロ離れたトライデント火山噴火

 

2004年  スマトラ地震 M9.1

2008年  約1900キロ離れたムラビ火山噴火

 

800年頃  延歴大噴火(富士山)

864年   貞観大噴火(富士山)

1707年  宝永大噴火(富士山)

 

2011年  東日本地震 M9.0