怒らない練習

 

 “怒らない練習”アルボムッレ・スマナサーラ著 という本がある。

夫も子供もいうこときいてくれない!

 あの人は何であんななんだ!

電車の中での他人の態度が許せない!

 と、怒る人にアルボムッレというスリランカ初期仏教の長老が書いたこの本を。

と帯にある。

 実は、2600年前に「怒り」という人間の大きな問題に着眼し、客観的、化学的な

解決方法を見つけた方が居る。

 その方はお釈迦様(ブッダ、釈迦尊)だった。

 

 私は怒りっぽい。何かにつけて腹を立ててきた。って言うと、じゃ今は立てないのか?

と思われるだろう。

 はい、今も十分怒りっぽいです。

でも、私を長く知っている人ならお分かりになるだろうが、以前の私の怒りは今の怒り方

と規模というか、形が違った。

 そして、前のように怒らなく今、生きることが断然楽になった。

 

 このアルボムッレの本の要約は最後に書くとして、最初に先日あった話をしよう。

 

 ちょっと警戒している人が居る。

来ると言うので待っていると来ない。

買うから取り寄せてくれと言うので取り寄せると買わない。こういう時、頭に絶対を

付ける。

 自分で壊したものを取り替えに来る。それも買って1年以上過ぎてから、「使ってなか

った」と言うそれには油ホコリがこびりついていた。

 これは、どういう人なんだろうと思ってきた。

 

 しかし、この人が動物を可愛がる。見ず知らずの人に手を伸ばす。

虐待されていた動物を助け、引き取り一緒に暮らしている。(何匹も)

 道路で倒れている人に付き添い、励ましの声を掛け続ける。

先日も白い杖の人が大きな道路に間違って入って行くのを目撃し、車を停めて(駐停車

禁止区域)助けに行こうとした。

 そこで、彼女は「近くに居た人達が誰も助けに行かないんだよ!マッタク!何を考えて

いるんだか分からない!世の中バカばっかりだ!」と怒りの声を露わにした。

 でも「若いお兄ちゃんが遠くから走って来て、その人の手を引いて安全な方に連れて

行ったんだわ」という。

「でも、今の世の中、殆ど冷たい事なかれ主義の人ばっかりだ!」と怒る。

 そこで思わず言った。

「何か、こうしたらいいのに。って思う事って多いよね。

でも、こうしたらいいのに。って思う事は自分がして、人には押し付けないことが大事

かな?って思うようになったんだ私。

そしたら何かが楽になったよ。

前の私は、自分はイイコトした。って思うと嬉しくて、そこで終わればいいのに、何で

みんなもそれをやらないんだ。って、結局ヒナンだよね。自分の考えを押し付けていた

んだねぇ。

これ、止めると楽だわぁ。

で、じゃ、何も言わないか。っていったら、こう思っているんだ。という所までは話して

そこから相手に伝わるかと、その人がどうするかには口を出さない。

だって、人にはそれぞれの事情と考えがあって、何を選ぶかはその人のモノなんだもん

ねぇ」

 

 人は、例え家族みたいに分かったつもりでいる人であっても別の違う感覚、考えを持ち

分かり得ない事情を持っている。

 そこんとこを改めて思うだけでも、気持ちは静かに穏やかになるんじゃないかな。

 

 ワシャ忙しいんじゃよ。(いいわけ)

明日は親の病院だし。

 だもんで、朝のニュースも見ないでこれを書いた。(恩着せがましい)

怒らない練習のあらすじは、また近いうちにね。

 

 

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