仕掛け学

 

 大阪の大学教授が、仕掛け学の研究をしている。

彼は、元々はAIの研究をしていたが、人間というのは人間にしか分からない。という

 今のAI人工知能に知能はなくて、2つの要素の因果関係を見分けることはできない。

そして、人間というデータのない反応に興味を持ち仕掛け学にはまった。という。

 人は、覗き穴があると、つい覗いてしまう。

真実の口には、大騒ぎしながらも手を入れたい。

 バスケットゴールがあって、ボールが転がっていたらついシュートがしたくなる。

男子トイレの便器に的があると思わずそこを狙ってしまう。

あるトイレではハエの絵を描いたらこぼしが極端に少なくなったらしい。

 

 その番組ではデパートでアンケートの呼びかけをしたが、普通にやって1時間に7人

だった。

 それを、アンケートに答えたら機械が飛行機に折って段ボールに飛ばし入れる。という

仕掛けにした。

 すると、1時間で40人が答えた。

それは、機械が飛行機を折れる最大数で、もっと折れればもっとアンケートは集まった。

 アンケートを書いて参加する、並んで待つ、待っている間も機械が飛行機を折り、

誰かの飛行機が飛ぶ。それが段ボールに入って喜び、入らなくて悲鳴が上がる。

 自分のモノだけでなく、誰かのモノにも共感し見守る。

人が集まるには集まるだけの意味が、仕掛けがある。

「皆さん集まって下さい」と言うだけで集まる程人は簡単じゃない。

 

それを見ていて思い出した。

本(スイッチ・オン)の夢の所でサラッと書いたことだ。

世の中の人達が断崖絶壁に向かって行進している。

「そっちに行ってはダメだ!」と必死で叫ぶが、

「何を分かった風に言っている。世の中を混乱させる気か!」と怒る人達の夢。

あの穴、断崖絶壁は、原発の事だった。

でも、あの時ハッキリとそう書けなかった。それは私の意気地がなかったからだ。

 あの夢を見てからずっと考えてきている。

でも、私が感じた事実をそのまま知らせればいいってもんじゃない。と、思う。

何かを変えたい、何かの目を覚ましたい。と思う時、単刀直入に言えばいいってもの

じゃない。

いや、逆に反感を買ったりムキにならせてしまって、それについて冷静に見て聞いて

考える所から離れさせるようなことになる。これはアカン。

人は、脅されて行動してはならない。甘い話に乗って行動するのでもない。

自分が知り、自分で気が付き、自分で決断して、自分の責任と誇りに置いて行動する。

しかし、事実を知らなければ気づきも決断もあり得ない。

つうことは、反感を持たない形で知るチャンスがあったらいい。

釈迦の言葉を分かりやすく面白くして落ちを付けたのが“落語”だという。

 インドの子供達は、遊びの中でお経を歌っている。

 

人は、楽しい事、不思議なこと、面白い事、ちょっと難しい事、分からないことに

興味を持ち惹かれる。

 それは仕掛け学の基本となる。

 

あ〜、あと3日で11月28日、私の誕生日で、親鸞聖人入滅の日、

そして、東海第二原発が40年目を迎える日だ。

 東海第二原発は、原則40年の運転期限。と、なっている。

それを、原子力規制委員会(推進?)は最長20年の運転延長を許可した。

 30キロ圏内に96万人の避難者が居る。避難訓練は絵に書いた餅にもなっていない。

近隣5市と1村の了解がなければ、動かさないことになっているが、本当か!?

原則40年が運転期限のキマリはどーした!?

 

ドイツのワイマール憲法、素晴らしい憲法だったが、

ヒトラーは「それを守らなくてもよい」という憲法を作った。

 

 誰かー、“柔よく剛を制す”賢い仕掛け人、登場してくれー!

 

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