原発ストップ
なぜ原発を動かしたいのか?
<クリーンで安全だから>
人災でも天災でも、一度何かが起きたらこれ程、危険で取り返しのつかない放射能と
いう汚染が起こり、安全の対極にあることは、事故が起こる前から分かっていた。
原発は何か起きたら「止める、冷やす、閉じ込める」そうしたら大丈夫だ。と言って
来た。
しかし、核は、「止められない、冷やせない、閉じ込められない」
拡散してしまった放射能は、集めようがない。
<電気が足りない>
このウソも、東日本の地震津波から原発を停止しても電気は不足しなかった。
どころか、余剰電力があった。
電気は今の縛りを止め、工夫すれば、これから幾らでも伸びて行くことが出来る。
<原発の電気は安い>
これに至っては、なーにを言ってるのか!だ。
親に家を、車を買ってもらって生活費を貰い生活を賄っておきながら、稼いだ金をまる
まる自分の稼ぎだと言っているボンボンと同じ論理で、国と経済界が手を組んで原発の
電力会社を特別扱いし、都合の良い誤魔化しから出た計算で、原発は、何より一番安い
電気だ。と恥ずかしげもなく言う愚かさ。
<揚水式発電所>
原発は一度動かしたら止めることは出来ない。
昼も夜も動き続けるしかない。
なので、原発は<揚水式発電所>という施設を併設することになる。
しかし、それは、夜間作られ続ける電気を使う為だけに、何の役にも立たない水を、
ただただくみ上げることを、休まず行うだけの施設だ。
この何の意味もない施設の費用は、<減価償却>という、電力会社の変な会計によって
資産に計上される。
なな、なんと!燃料棒も資産として計上されると聞く。
金を使い経費がかさむほど資産が増えるというこの訳の分からないシステム。
パチンコでたまに儲かると、そこだけ話してその前に使った金の話は黙っているギャン
ブラーと何の違いもない。
<使用済み燃料>
原発を動かしていたら、使用済み燃料が山のように溜まってしまっていた。
作りたくても出来ない宝の山に気が付いた外の国はビックリ、
「そんなにあったら何をしでかすか分からない。
どうするつもりだ!」という圧力があった。
「えー、日本は、核は平和利用以外に考えていませんよ」
「じゃぁ、ちゃんと平和利用しろよな」
「へいへい、ちゃんとやります」
ってんで、始まったのが、もんじゅ。
<もんじゅ>
もんじゅっていうのは、使用済み燃料からウランを取り出して再利用する。という
そこには、今まで以上の危険な物質が出来てしまうが、山ほどある使用済み燃料がずっ
と使える。という夢のような計画。の筈だった。
だが、莫大な金を掛けて施設を作り、始まったはいいが、最初の実験で失敗。
結局、薬缶一杯の水を沸かすことも出来ずに、維持費管理経費を湯水のごとく使いながら
今に至っている。
あ〜、お湯は沸かせなかったけど、湯水のごとく金は使ってるね。
その金額、聞いたらビックリしちゃうよ。
<使用済み燃料、どうする?>
原発を始めた最初から、使用済み燃料をどうするか?という問題があった。
使用済み燃料は、処分のしようがない。
という、二進(にっち)も三進(さっち)もいかない課題があった。
しかし、それに目をつぶって、知らない振りをして、国は原発に手を出した。
「これだけ科学は進歩してるんだ、そのうち誰かが見つけるよ」
「大丈夫、これだけ強大な電気を作るのに、少ししか燃料(ウラン)使わないんだから
溜まっても大したことないよ」というアマーイ考えで、原発を増やし、使い続け
あっと、気が付いたら青森に作ったプールは一杯、各原発の近くに使用済み燃料を置
くという暴挙を静かにやっていた。
オンカロに保管ってのは、岩盤が強くて地震のない所じゃないと出来ない。
スウェーデンでは、自国だけで手いっぱいで他所のモノまで受け入れる余裕はない。
<廃炉>
この廃炉、ってのも、原発の経費に入ってないどころか、減価償却に組み込まれてん
じゃねえの?
それはさて置き、廃炉になったら手放しで安心という訳でもない。
使われてきた原子炉建屋は放射能に汚染されていてどのように解体するのか、その行方は
どれだけちゃんと管理されるか。
だけど、原発を止める、辞める。ことからしか希望のある未来は始まらない。
人は、失敗する生きものだという。
失敗するから、成長するのだ。という。
しかし、失敗は、失敗を間違いだったと気が付く所から成長に繋がる。
今まであったことを背負って、失敗を正していくのだ。
その、第一歩は、原発を止めること。