疲れ

 

 今、私は疲れている。

「あー、何でこんなにコワイのか」って、コワイって分かる?

疲れていることを、「コワイ」って方言で言う。

 

 この間、“疲労について世界的に有名な博士”だという近藤和博が、爆笑問題のテレビ

に出てた。

近藤が「世界的に有名って、数が少ないってだけですよ」なんて謙遜したら、

太田が「3人くらいですか」

「んなわけあるか!」って田中が突っ込んでた。

 

近藤和博(敬称略)は、疲労の正体を発見したんだそうだ。

そういえば、最近疲れているかどうか調べるのに唾液を採取しているのをよく見かける。

 あれは、唾液の中に含まれるHHV―6の量を調べていたらしい。

そのHHV―6ってのは、「子供が最初に出る突発性発疹、智慧熱ともいいますが、」と

先生は言って、へー智慧熱って突発性発疹の時の熱なんかーい。って認識を新たにした。

で、「その時のウイルスがHHV―6で、それは、人の身体に寄生し、その身体が弱まると

外に出ようとするんです。だから、それの量を量ることによって疲労の度合いが分かる

んですよ」という。

 そして、問題なのは、疲労の度合いと本人の自覚に隔たり、差があることなのだという。

爆笑太田は、疲れていないというが、採取された唾液の疲労度は大分強かった。

「こういう人が危険なんですよ。疲労していて疲労感があることは問題ないんですが、

疲労しているのにそれを感じていないっていうのは、色んな問題が起きてくるんです」

と先生は言った。

 

 ナルホド。

そこにある事実と自覚症状、自己認識の解離の危険は、常々考えてきたことであった。

なーんちゃってね。

 でも、本当にそう思う。

「辛くない」「寂しくない」「羨ましくなんかない」「怒ってない」と言いながらその態度

行動が荒れていたり、「疲れていない」と言いながら、どう見ても顔色や様子がおかしい

人がいる。

 “痛み”はお知らせで、そこに改善すべき事実が存在していると何度も書いてきた。

疲れも悲しみもムカつきも、私は総てお知らせだと思う。

 嫌なことは、実は一番大事なことで、そこには“休みなさい”“大事にして”

“改善しなければならない”などのメッセージが込められているんだと思う。

 

 自分の心と向き合うことは、時に苦しい。

でも、そこから目をそらしていると、事実が見えなくなる。

そして、自分がどう感じているか分からなくなる。

 

って、話は疲労からそれてるみたいだけど、

 疲れも休養と生活改善を示すサインなんだよなぁ。

疲れの陰に病気が隠れていることもあるし、身体の疲れもあれば心の疲れもある。

食事、睡眠、休養、気分転換、楽しくてやりたいことがあると疲れがなかったりする。

自律神経の働きが整うと身体も心も元気になってくる。

条件が悪いから駄目だ。じゃなくて、ストレスは受け止め方や考え方で変わる。

いろんなことが一緒になって物事は進んでいくんだよなぁ。

何時も何時も頑張り続けないで、気持ちを楽にして。

 あー、少しゆっくりしようかな。

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