厄払い

 

 日曜日の朝6時半、“早く起きた朝は”での松井直美とキリコと森尾ユミの三人の話が

面白い。

 この間の話は、松井直美が節分の日にAТMで5万円下ろして、買い物に行った。

店で買い物が終わって支払いをしようと財布を開いたら、8千円入っていたので

58千円入っている筈なのに8千円しかない。

 店員さんを前に、頭真っ白、目は点。

固まってよーく考えたら、明細を見るのに気が行っていて、お札を取った覚えがない。

 ヒェー。

落し物で警察に連絡したりしたが、松井は考えて思ったという。

 これは、形のないモノを買ったんだ。これから来る何かいいことを前倒しで買った

んだ。って、そう考えよう。

 それを聞いたキリコが、「あんた!何言ってんの、意味分かんない、バッカじゃないの!」

そこにフォローを入れるユミ。

 あー、ミンナそれぞれいいなぁ。と思う。

 

 でも、5万円は通帳に戻っていたんだって。

機械に現金が残っていると、「現金をお受け取りください」ってうるさい位言うけど、

取り忘れると戻るんだって、次に来た人が取っちゃうかと思ったら、防犯カメラで映って

いるから、誰が取ったか分かっちゃうんだそうだ。

 そりゃそうだよね。悪いヤツは顔隠して機械の前に立つけど、普通の人は何てことなく

立つもんね。

 

 2月3日は“節分”だった。節分って元は、季節が変わる立春、立夏、立秋、立冬の

前日のことなんだけど、今は、立春の前日の豆まきのことだけって感じだね。

 江戸時代あたりは、節分の晩、ふんどしにお金を入れて町を歩いてそれを落として、

それが厄落としだなんていってたらしいね。

 百両だか何百両だか落としてみせた殿様も居たって話だ。

松井直美ちゃんも、節分の日に厄落とししたのかと思ったけど、イヤイヤ、

落としてなかった。

 

で、話変わって、思い出した。

知り合いのお母上が、面白くてサッパリしてて、大好きなんだけど、

 お正月に神社にお参りに行ったんだって、そこで賽銭(さいせん)を出そうとしたら

がま口を開いたまま落としちゃったんだって、小銭があたりに散らばる。慌ててそれを

拾ってがま口に戻し、賽銭あげてお参りして帰ってきたら、その後転んで手を骨折。

「何でお参りして骨おるのよ!」って話だが、

 それを聞いた人が、

「神社では厄を落としてくるのに、自分のモノでも拾っちゃダメなんじゃなの?」と

言った。

 そーかぁ?と思ったが、今後神社で何か落としても拾わないようにしようっと。

 

そこの娘ちゅうのが、血筋なんだろうね、これまたサッパリしてる。

自分の母親が骨折したっていうのに、その話聞いて

「あー、そりゃ、バチ当たったんだわ」と大笑い。

 そしたら、家事一切をしていた母親が、手を使えないもんで、全部自分がやる羽目に。

「あーあ、バチが当たったのは私かも」だってさ。

          何でも深刻にならない人って好きだな。

 

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